【11月12日 AFP】米大リーグ機構(MLB)は11日、2019年シーズンの新人王を発表し、ア・リーグはヒューストン・アストロズ(Houston Astros)のヨルダン・アルバレス(Yordan Alvarez)、ナ・リーグはニューヨーク・メッツ(New York Mets)のピート・アロンソ(Pete Alonso)がそれぞれ選出された。


 全米野球記者協会(BBWAA)のメンバー30人全員から1位票を獲得したアルバレスは、マイナーリーグで本塁打23本を放った後、6月9日にアストロズに昇格。チームは同選手の活躍などでワールドシリーズ進出を果たし、第7戦で惜しくもワシントン・ナショナルズ(Washington Nationals)に敗れた。

 キューバ出身で22歳のアルバレスは、今季87試合に出場して打率.313、27本塁打、78打点を記録し、アストロズがナ・リーグに所属していた1991年のジェフ・バグウェル(Jeff Bagwell)氏と2015年のカルロス・コレア(Carlos Correa)続き、球団史上3人目の新人王に輝いた。満票での選出はア・リーグでは史上11人目の快挙となった。

 アストロズのA.J.ヒンチ(A.J.Hinch)監督は、「アルバレスにとっては、なんと素晴らしい一年であり、成績が評価されたことか」「これ以上望めないくらい、彼は全力を尽くしてくれた。チームで圧倒的な存在感を示してくれたことは、否定のしようがない」と称賛した。

「彼が大リーグ昇格によく対応し、すぐに結果を出し、大きな注目を集め、チームメートとして素晴らしい振る舞いをしたことを誇りに思う。この栄誉に最高にふさわしい」

 アルバレスは最初の45試合で打点51を挙げるというMLB最速記録を樹立したほか、長打数でもルーキートップの53本をマークした。

 一方、30人中29人の1位票を獲得したアロンソは、本塁打53本でルーキー史上初の本塁打王となった。また、この数字は昨季ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)のアーロン・ジャッジ(Aaron Judge)が樹立したルーキー最多記録の52本を更新した。

 24歳のアロンソは今季打率.260、打点120、二塁打30本を記録。本塁打数では、1996年のトッド・ハンドリー(Todd Hundley)氏と2006年のカルロス・ベルトラン(Carlos Beltran)氏の41本を抜いて、メッツのシーズン最多記録を更新した。(c)AFP