【11月13日 Xinhua News】中国湖南省(Hunan)資興市(Zixing)でこのほど、西晋時代(265~316年)の紀年銘があるれんが墓が見つかった。出土品にはほぼ完全な状態の青磁器も含まれ、同時代の職人らの青磁製造技術の高さが示された。

 青磁器は10点出土し、ほぼ完全な状態を保っている。素地は灰白色が多く、一部には灰褐色や褐色も見られた。器物には薄青釉が施されていたが、3点を除きほとんど剥落していた。

 墓からは銅銭も出土した。すべてさびていたが五銖銭であることが分かった。五銖銭は古代中国で使われていた青銅貨幣で「五銖」の文字が刻印されている。漢の武帝の時代に鋳造が始まり、中国の歴史において最も数量が多く長期にわたり流通した金属貨幣とされる。

 紀年銘のあるれんがも見つかった。文字はれんがの三面に刻まれており、一面のみが格子模様でほかの面は素地のままだった。銘文は陽文(陽刻、浮彫)の隷書で、年号は「永興三年」と読み取れた。西暦306年に当たる。(c)Xinhua News/AFPBB News