【11月11日 AFP】19-20フランス・リーグ1は10日、第13節の試合が行われ、オリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)はディミトリ・パイェ(Dimitri Payet)の2得点で2-1とオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)とのダービーに勝利した。しかしながらこの一戦は、スタジアムに詰め掛けたサポーターたちの振る舞いにより、暗い影が投げ掛けられた。

 キックオフを前にしては、リヨンの監督に就任するという議論を呼ぶ決断を下した、元マルセイユ指揮官ルディ・ガルシア(Rudi Garcia)監督のスタッド・ヴェロドローム(Stade Velodrome)への帰還に話題が集中していたが、この試合はピッチ外での醜い光景で思い出されることになるとみられる。

 マルセイユのサポーターは、スタジアムに向かうリヨンのバスに向かって石やボトル、その他のものを投げつけ、さらに試合中にはCKを蹴ろうとするリヨンの選手にもさまざまなものを放り込んだ。

 不意打ちを受けたリヨンのバスは窓ガラスが2枚破られ、クラブのジャン・ミシェル・オラス(Jean-Michel Aulas)会長は何かが発生した場合には選手たちを試合に出さないとの警告も出した。

 また試合中には、過去最高となる6万5421人が詰め掛けた観客席から花火が投げ込まれてピッチが濃い煙に包まれたため、2分間中断する場面もあった。

 パイェが前半に挙げた2得点で白星を挙げたマルセイユは、首位パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)と勝ち点8差の2位に順位を上げている。(c)AFP