【11月11日 AFP】19-20イタリア・セリエAは10日、第12節の試合が行われ、ユベントス(Juventus)はACミラン(AC Milan)に1-0で勝利したが、公式戦で2試合続けて途中交代となったクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)は試合終了を待たずしてアリアンツ・スタジアム(Allianz Stadium)を後にしたと報じられた。

 55分にロナウドに代わりピッチに立ったパウロ・ディバラ(Paulo Dybala)は77分に決勝点をマークし、ユベントスはインテル(Inter Milan)から首位の座を守った。

 バロンドール(Ballon d'Or)を通算5度受賞しているロナウドは、不機嫌そうな表情でピッチを出ると、マウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)監督に対していくつか言葉を放って控室に直行した。伊スカイ・スポーツ(Sky Sport Italia)は、ロナウドが試合終了3分前にスタジアムを去ったと伝えている。

 しかしサッリ監督は、ロナウドが一足先にスタジアムを後にしたかどうかは分からないとした上で、「彼がチームメートへの敬意を欠いているか? さっきも言ったが分からない。試合が終わる前にいなくなったというのが事実であれば、それは彼がチームメートと解決すべき問題だ」とコメントした。

「私とクリスティアーノの間に問題はない。ベストコンディションではないにもかかわらず準備を怠らなかった彼は感謝されるべきだ」「彼はこの1か月膝に違和感を抱えていて、このことが彼にとって多少の問題となっている」

 ロナウドは、6日に行われた欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)のロコモティフ・モスクワ(Lokomotiv Moscow)戦でも途中で下げられて怒りをあらわにした。なお、この試合を2-1でものにしたユベントスは16強入りを決めている。

「重要なのは彼がいつも準備していたということ。途中交代に彼が怒ったとしてもそれは試合の一部だ」「特にピッチに立つために全力を尽くしている場合、選手がそこを離れるときに腹立だしく思うのは当然のことだ」

「ベストを尽くそうとトライしている選手は皆、交代を命じられた場合はそれが残り5分であってもいら立つ。監督というものは、選手がそういううろたえた姿を見せなかったときの方がよっぽど心配だ」 (c)AFP