【11月10日 AFP】世界各地で広く使用されている自動小銃「AK47」の設計者の故ミハイル・カラシニコフ(Mikhail Kalashnikov)氏の生誕100年を翌日に控えた9日、ロシアの首都モスクワの公園で、100人を超える小学生がAK47の分解・組み立てを学んだ。

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 カラシニコフ氏の生誕100年に当たる10日には、博物館での展示会や伝記映画の上映、愛国教育など多数の行事が行われる。

 9日にはモスクワ南部の公園で、少年少女がサバイバルゲームや模擬銃の分解・組み立て競争に参加した。迷彩服を着た子供もいた。

 主催団体のトップ、アンドレイ・スタリフ(Andrei Starykh)氏は、「今日は少なくとも100人がカラシニコフを分解した」と誇らしげに語った。

 スタリフ氏は、同様のイベントを定期的に実施しており、9日の行事もカラシニコフ生誕100周年に直接関連するものではないとする一方、ロシアの子どもたちは「現実の生活」を知らねばならないので、AK47の分解・組み立てを学ぶ必要があると主張した。

 2013年に94歳で死去したカラシニコフ氏は、ロシアでは国民的な英雄で、輝かしい同国軍事史の象徴とされている。AK47は世界中で1億丁以上販売され、イラク軍やソマリア軍を含む約50の軍隊で採用されている。(c)AFP