【11月11日 AFP】女子テニスの国別対抗戦フェドカップ(Fed Cup 2019)は10日、オーストラリア・パース(Perth)でワールドグループ決勝が行われ、フランスは最終戦のダブルスでクリスティーナ・ムラデノビッチ(Kristina Mladenovic)/キャロリン・ガルシア(Caroline Garcia)組が勝利し、3勝2敗で2003年以来となる優勝を果たした。

 最終戦で集中力を維持したムラデノビッチ/ガルシア組は6-4、6-3でアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty)/サマンサ・ストーサー(Samantha Stosur)組を下し、ホームで戦ったオーストラリアの45年ぶりとなる優勝を阻んだ。

 米国を下した2003年以来16年ぶり3度目のフェドカップ制覇を果たしたフランスに対し、7度の優勝を誇るオーストラリアは決勝に進んだ直近の9大会でいずれも優勝を逃している。

 2016年の全仏オープン(French Open 2016)女子ダブルスで優勝したムラデノビッチ/ガルシア組は、第1セット第1ゲームでブレークを許したものの、その後は精彩を欠きミスを連発したベテランのストーサーの弱みにつけ込んだ。

 同日の第3試合シングルスでムラデノビッチに敗れた世界ランク1位のバーティは、オーストラリアに優勝をもたらすため奮闘したが、フランスペアを崩すことはできなかった。

 フランスのジュリアン・ベネトー(Julien Benneteau)監督は、「今現在私はこの星で最も誇りに満ちた男だ。彼女たちとチームを心から誇りに思う。彼女たちは優勝に値する。このタイトルのためにずっと戦ってきた」と興奮気味に語った。「これからビールをがぶ飲みすることは間違いないね」

 第4試合でアイラ・トムリャノビッチ(Ajla Tomljanovic)がポーリン・パーメンティア(Pauline Parmentier)に6-4、7-5で勝利したオーストラリアは、通算成績を2勝2敗として追いすがったが、頼みのバーティが第3試合でムラデノビッチに6-2、4-6、6-7(1-7)で喫した逆転負けが響いた。

 バーティは「私としては全力を尽くして戦った。チーム、そしてオーストラリアには誇りに思ってほしい。残っていたすべてを出して戦った」とコメントしている。

 なお、現行のフォーマットで行われるのは今大会が最後で、来年はハンガリー・ブダペストで12か国が6日間かけて戦うことになる。(c)AFP/Martin PARRY