【11月10日 AFP】オーストラリア出身のボクサー、ドワイト・リッチー(Dwight Ritchie)が9日にスパーリング中に死亡し、同国のボクシングコミュニティーに衝撃が走っている。

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 現地紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)によると、リッチーはメルボルンで行われたマイケル・ゼラファ(Michael Zerefa、オーストラリア)とのスパーリングでボディーにパンチを受けると、コーナーまで戻った後に倒れ、そのまま帰らぬ人となった。27歳だった。

 プロモーターのジェイク・エリス(Jake Ellis)氏は、フェイスブック(Facebook)上で訃報を認め、「ドワイト・リッチーが愛するボクシングをしている最中に亡くなった事実を発表することになり、大きな悲しみに襲われていると同時にショックを受けている」「ドワイトのプロモーター、そして友人として、明らかになったばかりのこの悲報を受け入れるのは難しい」と述べた。

「ファイティング・カウボーイ」というニックネームを持つリッチーは、通算19勝2敗の戦績を残した。最後のファイトは今年8月に行われたスーパーウエルター級の試合で、ティム・チュー(Tim Tszyu、オーストラリア)に判定負けを喫した。

 対戦したチューもインスタグラム(Instagram)でコメントを出し、「ドワイト・リッチーの訃報にひどく悲しんでいる」「ファイターだけが自分たちの間にある絆を理解している。リングで拳を交えた相手ならなおさらだ。真のチャンピオンよ、安らかに眠れ」とつづった。(c)AFP