【11月10日 AFP】紛争が続いているウクライナ東部で9日、同国政府軍と親ロシア派武装勢力の撤退が最終段階を迎えた。

 ウクライナ政府軍の幹部は、親ロシア派が支配するドネツク(Donetsk)州ペトリフスケ(Petrivske)地区と、ウクライナ政府軍の支配下にあるボグダニフカ(Bogdanivka)地区の村々で「兵力撤退と兵器撤収が開始された」と語った。撤退は3日で完了し、その後25日にわたって地雷の撤去などが行われるという。

 ドネツク州の親ロシア派武装勢力も、戦闘員が撤退を開始したことを明らかにした。監視に当たる欧州安保協力機構(OSCE)は撤退開始を認めた上で、「引き続き監視して撤退を確認する」と述べた。

 ドネツク州とルガンスク(Lugansk)州からの待望の兵力撤退は、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領と、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領による初の直接会談の前提条件。会談は仏独首脳の仲介でパリで行われる予定だが、具体的な日程はまだ確認されていない。(c)AFP/Yevgeniya Maximova and Sergey Volsky