【11月10日 AFP】19-20イングランド・プレミアリーグは9日、第12節の試合が行われ、レスター・シティ(Leicester City)は2-0でアーセナル(Arsenal)を下し暫定2位に浮上。敗れたアーセナルはトップ4フィニッシュに向けてさらなる痛手を被った。

 好調チェルシー(Chelsea)はクリスタルパレス(Crystal Palace)に2-0で勝利し、暫定ながらもマンチェスター・シティ(Manchester City)を抜いて3位につけた。

 勝ち点を26に伸ばしたレスターとチェルシーはシティを1ポイント上回り、首位リバプール(Liverpool FC)に5ポイント差に迫った。リバプールとシティの注目の直接対決は、10日にアンフィールド(Anfield)で行われる。

 ジェイミー・バーディー(Jamie Vardy)とジェームズ・マディソン(James Maddison)が得点を記録したレスターは、得失点差でチェルシーを上回るため2位につけており、窮地に立たされているアーセナルのウナイ・エメリ(Unai Emery)監督にさらに圧力をかけた。

 2015-16シーズンにレスターのリーグ優勝の立役者となったバーディーは、「おそらくこれまでで最高の状態」と自身の好調を認め、「クラブには勢いがあり、誰もがエンジョイしている。楽しんでいるので勝利がついてくる」と続けた。

 一方、敗れたアーセナルは4位と8ポイント差の6位となり、シティがアンフィールドで負けなければその差はさらに開く。

 チェルシーはパレスの堅いディフェンスに我慢を強いられたものの、本拠地スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)で見事に勝利した。

 52分にウィリアン(Willian Borges da Silva)のフリックからタミー・アブラハム(Tammy Abraham)がゴールをこじ開けたチェルシーは、その後クリスティアン・プリシッチ(Christian Pulisic)がここ3試合で5点目となるヘディングシュートを決めて勝利を決定づけた。

 また、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)はホームでシェフィールド・ユナイテッド(Sheffield United)と1-1で引き分けて現在12位。アーセナルに続き、ノースロンドン勢の不調は今節も続いた。

 5位につけるシェフィールドを相手に勝ち点1を確保できたことは、トッテナムにとって幸運だった。マウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督は、「さまざまな点で期待通りのパフォーマンスができていないのが現実だ」「良い順位につけられていない」と肩を落とした。(c)AFP/Kieran CANNING