【11月10日 AFP】19-20フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第4戦、中国杯(SHISEIDO Cup of China 2019)は9日、男女シングル・フリースケーティング(FS)などが行われ、女子はロシアの15歳アンナ・シェルバコワ(Anna Shcherbakova)が合計226.04点で優勝した。

 これでGPシリーズデビューとなった先月のスケート・アメリカ(Skate America 2019)に続き2戦全勝としたシェルバコワは、来月にイタリア・トリノ(Turin)で行われるGPファイナル出場が決定。また今季GP4戦を終え、女子シングルは10代のロシア勢が全大会で優勝する結果となった。

 宮原知子(Satoko Miyahara)が合計211.18で2位に入り、エリザベータ・トゥクタミシェワ(Elizaveta Tuktamysheva、ロシア)が同209.10点で3位に続いた。

 ショートプログラム(SP)首位のシェルバコワは、この日も2本の4回転ルッツに成功するなど見事な演技を見せ、FSでもトップに立った。演技の途中で青の衣装から赤に着替えた新星は、「シニアで最初のシーズンとしては良いスタートが切れた。でももっとうまくなりたいし、練習したい」と話した。

「まだ限界には達していないと思う」「ファイナルにいくのが目標だったし、これからはプログラムとジャンプに取り組む。すべてをよりクリーンにし、かつ精度を上げていきたい」「まだミスがいくつかある」

 男子は、目を引くゴールドのブレードで滑った地元の金博洋(Boyang Jin、ジン・ボーヤン)が合計261.53点で逆転優勝を果たした。SPで首位に立っていた同胞の閻涵(Yan Han、ハン・ヤン)が同249.45点で2位、イタリアのマッテオ・リッツォ(Matteo Rizzo)が同241.88点で3位となった。

 この日最後に行われたペアでは、世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2019)王者の隋文静(Wenjing Sui)/韓聰(Cong Han)組が優勝。彭程(Cheng Peng)/金楊(Yang Jin)組が2位に入って男子シングルに続き中国勢がワンツーを飾り、地元ファンにとっては喜ばしい結果となった。

 アイスダンスはロシアのヴィクトリヤ・シニツィナ(Victoria Sinitsina)/ニキータ・カツァラポフ(Nikita Katsalapov)組がリズムダンス(RD)で得た5点のリードを保ち、初のGP優勝を果たした。(c)AFP