【11月8日 時事通信社】スペインで10日(日本時間同)、総選挙(下院定数350)の投票が実施される。即日開票され、同日夜(同11日午前)にも大勢が判明する見通し。世論調査によると、サンチェス首相率いる中道左派の与党・社会労働党が第1党となるものの、過半数に届かない見込み。

 一方、4月の前回総選挙で初の議席を獲得した反移民の新興極右政党・ボックス(VOX)が支持を広げ、第3党に躍り出るとみられている。今回の総選挙は過去4年間で4回目。

 パイス紙が報じた世論調査によれば、社会労働党(現議席数123)の予想獲得議席数は121。ボックス(同24)は46議席、前与党の右派・国民党(同66)は91議席と、ともに勢力を拡大する見込み。

 北東部カタルーニャ自治州の州都バルセロナでは10月、スペインからの独立を求める大規模デモの参加者が一部で暴徒化した。自治州独立に強く反対するボックスのアバスカル党首は、政府の対応が不十分だとして「社会労働党の(国民に対する)裏切りだ」と厳しく非難し、政権安定を求める国民の支持を広げている。

 スペインは1970年代の民主化以降、社会労働党と国民党による二大政党制が続いてきたが、ここ数年は新興政党の相次ぐ台頭を受け、政治が不安定化している。パイスの世論調査によると、国民の52%が今回も連立交渉はまとまらず、再び総選挙が行われると予想している。(c)時事通信社