【11月9日 AFP】19-20フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第4戦、中国杯(SHISEIDO Cup of China 2019)は8日、男女シングル・ショートプログラム(SP)などが行われ、女子はロシアのアンナ・シェルバコワ(Anna Shcherbakova)が自己ベストの73.51点を記録し、宮原知子(Satoko Miyahara)を68.91点の2位に抑えて首位発進した。

 シニアレベルでのデビューシーズンに臨んでいる15歳のシェルバコワは、先月行われたスケート・アメリカ(Skate America 2019)で優勝し、並外れた才能を誇示していた。

 世界ジュニアフィギュアスケート選手権(ISU World Junior Figure Skating Championships 2019)銀メダリストのシェルバコワは、ダブルアクセルと3回転フリップを成功させたこの日の演技について、「すべての要素をクリーンにこなせたので、(スケート・アメリカのときよりも)良かった」と振り返ると、「スケート・アメリカの後、SPのジャンプとステップシークエンスの練習をたくさんした。だけど、自分が照準を定めているのはあしたのフリースケーティング(FS)」と語った。

 一方、男子SPでは中国の閻涵(Yan Han、ハン・ヤン)が86.46点を記録し、同胞の金博洋(Boyang Jin、ジン・ボーヤン)を85.43点の2位に抑えてトップに立った。イタリアのマッテオ・リッツォ(Matteo Rizzo)が81.72点で3位につけた。

 昨シーズンを全休した23歳の閻にとっては見事な復帰戦となり、中国勢2人の素晴らしい演技には、地元重慶(Chongqing)の観客からも拍手が巻き起こった。

 また、ペアSPでも中国の隋文静(Wenjing Sui)/韓聰(Cong Han)組が大差でトップに立ち、地元サポーターの喜びはより一層大きなものとなった。

 アイスダンス・リズムダンス(RD)では、世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2019)で銀メダルに輝いたロシアのヴィクトリヤ・シニツィナ(Victoria Sinitsina)/ニキータ・カツァラポフ(Nikita Katsalapov)組が、シーズンベストを更新する85.39点で首位に立った。(c)AFP