■リュック・ベッソン監督に対する捜査も再開

 多数の映画人にも今回の件は転機をもたらしている。監督協会の中心人物であるマルク・ミソニエ(Marc Missonnier)氏は、これ以上「何もなかったことにはできない」とAFPに語った。仏映画の振興団体ユニフランス(Unifrance)も、エネルさんを公式に支持するという異例の動きに出ており、俳優たちを保護するための規約を作成している。

 先月、同国で最も影響力のある監督、リュック・ベッソン(Luc Besson)氏に関する捜査も再開された。ベッソン監督は、レイプを受けたとして若手女優から告訴されていた。

 エネルさんは、性的暴行が裁判沙汰になることはほとんどないとして刑事手続きを取ることを拒否しているが、パリ検察当局はエネルさんのセクハラ被害に関して予備捜査を開始している。(c)AFP/Fiachra GIBBONS, Sophie LAUBIE