【11月8日 AFP】(写真追加)香港で先週末に警官隊と反政府デモ隊が衝突した駐車場ビルから転落し負傷していた男子学生が8日朝、死亡した。男子学生が入院していた病院が明らかにした。数か月にわたる激しい抗議デモで死者が出たことで、香港の緊張はさらに高まるとみられる。

 死亡したのは香港科技大学 (Hong Kong University of Science and Technology)のコンピューターサイエンス(computer science)学部に在籍していた周梓楽(アレックス・チョウ、Alex Chow)さん(22)。周さんは4日未明、前夜に警察とデモ隊との衝突があった立体駐車場の敷地内で血だらけになって意識不明で倒れていたところを発見され、クイーン・エリザベス病院(Queen Elizabeth Hospital)に搬送されたが、同院で8日午前8時09分、死亡が確認された。

 3日深夜の衝突では、駐車場ビル内から物を投げつけるデモ参加者らに向け、警官隊が催涙弾を何発も発射していた。このためデモ参加者らは、周さんは催涙弾から逃れようと壁をよじ登って転落したと主張している。

 これに対し、警察はデモ隊を退散させる目的で駐車場近くで催涙弾を使用したと認めたが、救急隊が倒れている周さんを発見したとき、空気中に漂う催涙ガスはわずかだったと反論。救急隊員による周さんの応急手当てを警官たちが妨害し、周さんを搬送するときも救急車の行く手を遮ったという疑惑も否定した。

■8日夜に周さんの追悼集会

 周さんの死亡を受け、香港民主派のデモ参加者らは8日、同日夜に香港全域で周さんを追悼するろうそく集会を行おうと呼び掛けた。呼び掛けは、民主派デモ参加者たちが用いるネット上の匿名掲示板で行われた。

 これに先立ち、香港科技大の学生たちは数日間にわたり、夜を徹して周さんの回復を願う集会を続けていた。(c)AFP