【11月8日 AFP】(更新、写真追加)イラン北西部で8日未明、マグニチュード(M)5.9の地震があり、少なくとも5人の死亡、300人以上が負傷した。

 イラン地震センター(Iranian Seismological Center)によると、震源地は東アゼルバイジャン(East Azerbaijan)州タブリーズ(Tabriz)の南東約120キロで、震源の深さは8キロ。地震の規模は「中程度」とされ、現地では後に5回の余震が発生した。

 州知事によれば現在41か所の村で救助活動が行われているが、被害はうち2村に集中している。

 米地質調査所(USGS)は、「多くの死傷者が出た可能性が高く、被害は広範に及んでいる恐れがある」と警告していたが、実際の被害は懸念されていたよりも小さかったもようだ。

 緊急対策当局によると340人近くが病院に搬送されたが、8日午後の時点でほぼ全員が帰宅し、現在も治療を受けている負傷者は17人のみとなっている。

 イランは2枚の巨大プレートの境界線上にある地震大国。2003年に南東部の古都バム(Bam)で起きた地震は壊滅的な被害をもたらし、3万1000人超が死亡した。(c)AFP