【11月23日 AFP】コンゴ民主共和国のカフジビエガ国立公園(Kahuzi-Biega National Park)には、間もなく17歳になるヒガシローランドゴリラのボナヌ(Bonane)がいる。ヒガシローランドゴリラは、個体数がおよそ250頭に減少している「近絶滅種」だ。

 ボナヌと十数頭の家族を見るために、武装した公園スタッフに案内されて毎日1時間、数人の観光客がやって来る。

 同国立公園は南キブ州(South Kivu)の大自然の中に位置しているが、地元の民族ピグミー(Pygmy)が1970年代の公園拡張時に祖先の土地を奪われたと主張し、両者の間には対立が起きている。

 昨年、ピグミーは公園内への移動を始め、主に木炭製造のため木を切り倒すようになった。

 公園当局によると、ピグミーはこれまでに350ヘクタールの森林を伐採。こうした行為によってゴリラの生息域は年々縮小しており、同国立公園は1994年、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の「世界危機遺産(World Heritage in Danger)」にも指定された。

 公園管理者のデデュー・ビヤオンブ・バロンジェルワ(De-Dieu Bya'Ombe Balongelwa)氏は、公園のはずれに住むピグミー約6000人は地元の有力者らに唆されたのだと話す。

 バロンジェルワ氏は昨年4月の就任後、公園の奥地にある農場を閉鎖しようとしたところ、軍当局者や州政府高官、実業家らの激しい怒りを買ったという。

「農家らはあらゆる手段を講じて私たちを弱体化させると言っている。ピグミーを利用して公園を破壊することもその一つだ」「私は他の人が勇気がなくてできなかったことをしたのだ」と話すバロンジェルワ氏は現在、武装したレンジャー2人によって24時間警護されている。(c)AFP/Samir TOUNSI