【11月8日 Xinhua News】中国の華中師範大学(Central China Normal University)中国農村研究院が4日、アップグレード版「中国家譜・族譜データベース」と大幅にデータを更新した「中国地方志(地域の政治、地理、歴史などの状況を総合的に記録した資料)データベース」を正式に一般公開し、全世界の華人が祖先などのルーツを探求するためのワンストップ型サービスの提供が可能になった。

 同研究院の郭瑞敏(Guo Ruimin)博士によると「中国地方志データベース」は、4月に公開されて以降、クリック数が合計約10万回に上っている。同データベースには現在、地方志8万4514冊が収録されており、中国で最も多くの電子版地方志を収録するデータベースの一つになっているという。

 今回アップグレードされた新版「中国家譜族譜データベース」は、収録データの種類が多いことや、地域や時代幅が広いことなどの優位性を持つ旧版を継承し、事前テストを行ったユーザーのフィードバックに基づいてアップグレードし、ユーザー体験を最大限に向上させている。新版のデータベースのデータについては、約1万件のデータラベルをまとめて整理すると同時に、改めて約1万巻の家譜を収集、整理した。ユーザーとの双方向性については、サポート・メッセージセンターを新たに追加し、ユーザー登録と寄贈ツールを簡略化した。

 郭氏は、同研究院は今後、プラットフォームの整理・再編と規模拡大をさらに進め、国内外の学者に向け、資料の照会、ダウンロード、統計に関するより良いサービスを提供していくと表明した。(c)Xinhua News/AFPBB News