【11月8日 AFP】ラグビーニュージーランド代表のソニー・ビル・ウィリアムズ(Sonny Bill Williams)が7日、ラグビーリーグ(13人制)のトロント・ウルフパック(Toronto Wolfpack)とラグビー史上最高額で契約した。

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 2011年と2015年のW杯で連覇を果たしたウィリアムズは、ラグビーリーグとラグビーユニオン(15人制)を通じて史上最高額の年俸330万ドル(約3億6000万円)で契約したと報じられている。

 近年はけがに悩まされ、キャリアの晩年に差し掛かっている34歳のウィリアムズだが、ウルフパックは同選手がイングランドのスーパーリーグでデビューするチームに大きな価値を提供すると考えている。

 ボブ・ハンター(Bob Hunter)最高経営責任者(CEO)は、「彼がこの国のラグビーリーグというスポーツにもたらす興奮は信じられないくらい大きい」とウィリアムズ加入を喜んだ。

「ソニーは驚くべきアスリートで、ラグビー界のレブロン・ジェームズ(LeBron James)であり、彼のリーグ加入はデビッド・ベッカム(David Beckham)のロサンゼルス・ギャラクシー(LA Galaxy)入団に相当すると考えている」

 ラグビー界では最高額ではあるものの、その金額は米プロバスケットボール協会(NBA)のロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)がジェームズに支払う年俸3800万ドル(約41億円)、12年前に米国にサッカーブームを起こしたベッカム氏が米メジャーリーグサッカー(MLS)のギャラクシーから受け取った同650万ドル(約7億1000万円)には遠く及ばない。

 ニュージーランドが3位に終わったW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)で15人制のキャリアに終止符を打ったウィリアムズにとって、ラグビーリーグは自身3度目の挑戦となる。

 13人制復帰を認めたウィリアムズは、ウルフパックのファンに対し「休暇に来たのではなく仕事をするために来たと言っておきたい。神の意志だ。われわれはフィールドの中でも外でも素晴らしいシーズンを過ごす」とメッセージを送った。「私をサポートしてくれるニュージーランド、そして世界のすべてのファンに感謝したい」

 オーストラリア出身で鉱業界の有力者デビッド・アーガイル(David Argyle)氏がオーナーを務めるウルフパックは、2020年2月2日のカッスルフォード・タイガース(Castleford Tigers)戦でスーパーリーグデビューを果たす。(c)AFP