【11月8日 時事通信社】フランスのマクロン大統領は、英誌エコノミスト(電子版)に7日掲載されたインタビューで、北大西洋条約機構(NATO)の現状について「われわれが今経験しているのはNATOの脳死だ」と語った。トランプ米政権による欧州軽視などを踏まえ、NATOが機能不全に陥っているとの認識を強調した。

 マクロン氏は以前から防衛面での欧州の自立を訴えており、12月3、4両日にロンドンで開かれるNATO首脳会議でも議論を呼びそうだ。

 インタビューでは、シリア北部での米軍撤退やトルコ軍侵攻を例に「米国とNATO諸国は、戦略決定では何も連携していない」と指摘。加盟国に義務付けられた集団的自衛権が機能しているかも「分からない」とした上で、「米国の関わりを考慮してNATOの現実を再検討しなければならない」と表明した。

 さらに「もし目を覚まさなければ、(欧州は)いずれ自分たちの運命を決められなくなる」とも述べ、危機感をあらわにした。(c)時事通信社