【11月7日 AFP】オーストラリアのマクドナルド(McDonald's)で1995年に購入され、小屋に放置されていたハンバーガーが腐敗することなく残っていると、男性2人が主張している。2人はほぼ四半世紀前から知っているこのハンバーガーを、「友」と呼んでいる。

 ケイシー・ディーン(Casey Dean)さん(39)とエドゥアーズ・ニッツ(Eduards Nits)さん(38)は、10代の頃にアデレード(Adelaide)のマクドナルドの店舗でこのチーズバーガーを注文し、以来ずっと取っておいたと話している。

 ディーンさんはAFPの取材に対し「10代だったから食べ物を山と注文したが、とにかく多過ぎた」と説明。「冗談で『永遠にこれを取っておいたらどうなると思う?』と言い合っていた。その結果がこれだ」とバーガーを見せた。

 元の大きさに比べ幾分縮んでいるが、形そのものは変わっていない。カビが生えている様子もなく、臭いもない。

「ごまだってまだ残っている、何粒かは取れてしまったけど」とディーンさん。

 2人とこのハンバーガーの付き合いは、来年11月に25年を迎える。結婚生活でさえ容易には到達できない節目だ。

 ディーンさんは、ハンバーガーが「生まれた場所に連れて行ってみようかと話している。店員に会いに行って、顔見知りがいるか探すんだ」と話した。

 ディーンさんとニッツさんはこのハンバーガーに「おじいちゃんバーガー(Senior Burger)」とニックネームを付け、「友」と繰り返し呼んでいる。さらに、このハンバーガーのソーシャルメディアアカウントをつくり、歌まで作っている。

 アイスランドには、ガラスケースの中に展示され、その姿のライブ配信を多数の人が視聴するという有名な10年物のチーズバーガーがあるが、存在が知られているマクドナルドのハンバーガーとしては、この「おじいちゃんバーガー」こそが世界最古だと、2人は主張している。

 ディーンさんは、自分たちの主張に懐疑的な目を向ける人がいるのも理解できるとしながらも、包装を見れば確かに1990年代半ばのものであることは明らかだと訴えている。(c)AFP/Holly ROBERTSON