【11月7日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の息子が6日、同大統領の弾劾調査の契機となったウクライナ疑惑の内部告発者とされる人物の氏名をツイッター(Twitter)に投稿した。政府の不正行為の告発者を保護するという、米国でこれまで厳守されてきた慣例を破った形だ。

 トランプ大統領自身が告発者の公表を求める中、息子のドナルド・トランプ・ジュニア(Donald Trump Jr)氏は、数週間にわたりオンライン上に出回っていた米中央情報局(CIA)のアナリストの氏名をツイッターに投稿し、この人物は民主党支持者で反トランプ派だとする超保守系ニュースサイト「ブライトバート・ニュース(Breitbart News)」の記事のリンクを掲載した。

 ホワイトハウス(White House)は、議会による大統領の弾劾調査の信頼性を損なおうと努めており、弾劾調査は政治的意図によるものだと主張している。

 なお、AFPはこの告発者の身元について独自に検証できていないため、告発者とされる人物の氏名はここに掲載していない。(c)AFP/Paul HANDLEY