【11月13日 CNS】車の往来が激しい香港・湾仔(Wanchai)のグロスターロード(Gloucester Road)にあるビルの外壁に最近、巨大な2枚の書の作品が現れた。1枚はノーベル文学賞作家の莫言(Mo Yan)氏、もう1枚は莫言氏の友人で舒同文化芸術研究会会長の王振(Wang Zhen)氏によるものだ。

 作品の幅は約40メートルで、右側は莫言氏が書いた李白(Li Bai)の「魯郡東石門送杜二甫(訳:魯郡の東、石門にて杜二甫を送る)」。左側は王振氏が書いた杜甫の「春日憶李白(訳:春の日に李白をおもう)」。

 中国の詩歌史上で最高の2人と称され、唐の時代に交流していた「詩仙」李白と「詩聖」杜甫が互いに思いをはせた詩だ。一日中にぎわうこの通りに展示された作品は、香港で開かれる莫言氏の書道展の前奏曲の役割を果たしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News