【11月7日 AFP】フランス・リーグ1、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)のレオナルド(Leonardo Nascimento de Araujo)スポーティング・ディレクター(SD)は6日、キリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)の夢はレアル・マドリード(Real Madrid)でプレーすることだと示唆した同チームのジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督を激しく批判した。

 レオナルドSDは、PSGが欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)でクラブ・ブルージュ(Club Brugge)に1-0で勝利した後、「正直に言って少し腹立たしいし、迷惑だ」と話し、「こうしたことが起きるのは初めてではない」と続けた。

 ジダン監督は5日、スペイン・マドリードで行われた記者会見で、20歳のエムバペが移籍する可能性について問われ、「いつか分かる。彼はレアル・マドリードでプレーするのが夢だったといつも口にしている」と答えていた。

 今年初めにPSGのスポーティング・ディレクターに復帰したレオナルド氏は、ジダン監督の発言はエムバペの心を乱そうとするものだったと明らかにうんざりした様子でコメントした。

「今はこの件について話すときではないと思う。彼にはPSGとの契約が2年半残っている。だから、毎回彼が求めるものや『夢』について話すのは、止められるなら止める」

「キリアンはわれわれにとって非常に重要な選手。今は彼を動揺させるときじゃない」

 エムバペが先発出場したブルージュ戦でPSGは、マウロ・イカルディ(Mauro Icardi)がゴールを決めて勝利し、決勝トーナメント進出を決めた。PSGは今月末に行われる次節で、ジダン監督が率いるレアルのホームに乗り込む。

 またレオナルドSDは、チアゴ・シウバ(Thiago Silva)とエディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)に対して、新契約のオファーを急いで提示するつもりはないと述べた。両ベテランの契約は今季までとなっている。

 レオナルドSDは「シーズンが進む中で、何が起きるかはいずれ分かる。われわれはその件にタイムリミットを設定しておらず、一緒になっていろいろ決める予定だ。1年は長い」と語った。(c)AFP