【11月7日 AFP】イタリア・セリエAのナポリ(SSC Napoli)は6日、チームの成績が思わしくないことから義務付けていたトレーニングキャンプを選手たちが放棄したため、カルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督に責任を取るよう命じた。

 前週末のASローマ(AS Roma)戦に1-2で敗れ、リーグ7位に転落したナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス(Aurelio De Laurentiis)会長は、チームに対してトレーニングキャンプにだけ打ち込むよう指示していた。

 しかし、チームが5日に欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)でレッドブル・ザルツブルク(Red Bull Salzburg)と1-1で引き分けて決勝トーナメント進出がやや遠ざかると、アンチェロッティ監督が強制キャンプに同意しなかったため、選手は全員自宅に帰った。

 ナポリは発表文の中で「キャンプの日程を決める責任はカルロ・アンチェロッティ監督にある」と記した。

 ナポリはまた、選手に対する措置についても示唆した。

「きのう(5日)の選手の行動に関して、クラブはあらゆる管轄区域における経済面、資産面、肖像面、懲戒面での権利の保護を進めることになる」「日付は未定だが、きょうからメディアに対して取材制限の措置が命じられた」

 ザルツブルク戦後の記者会見に出席することを拒否したアンチェロッティ監督は4日、トレーニングキャンプについて「クラブはこの決定を下し、われわれはそれを受け入れなければならなかった。だが同意したかと聞かれれば、答えはノーだ」と話していた。

 ナポリはリーグ戦の直近3試合でわずか勝ち点2しか挙げられておらず、首位ユベントス(Juventus)に11ポイント離されている。

 このトレーニングキャンプは、9日に本拠地サン・パオロ・スタジアム(San Paolo Stadium)にジェノア(Genoa CFC)を迎え撃つまで行われることになっていた。(c)AFP