【11月7日 AFP】フランス出身の元サッカー指導者であるアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)氏が、ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)との会談の席に着き、次期監督候補に浮上していると報じられた。

 70歳のベンゲル氏は、beINスポーツ(beIN Sports)の直接取材で、バイエルンで仕事をすることに関して問われると答えをはぐらかした。同クラブは2日のフランクフルト(Eintracht Frankfurt)戦に1-5で敗れたことを受け、その翌日にニコ・コヴァチ(Niko Kovac)監督の退任を発表していた。

 独誌スポーツ・ビルト(Sport Bild)によると、バイエルンのカール・ハインツ・ルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge)社長がコヴァチ前監督の後任探しをしている中で、ドイツ語も流ちょうに話せるベンゲル氏とクラブの話し合いが行われたという。

 1996年10月から2018年5月までイングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)で指揮を執っていたベンゲル氏は、指導者としての仕事が懐かしい部分もあると明かしており、サッカーから距離を置いた日常を楽しんでいる一方で、試合に勝つことや選手を指導することの満足感が「懐かしい、それは当然のことだ」と述べた。

 一方、別の候補者として、現在エナジードリンク大手レッドブル(Red Bull)のスポーツ・開発部門で責任者を務め、以前はRBライプツィヒ(RB Leipzig)でスポーツディレクター(SD)を務めた経験があるラルフ・ラングニック(Ralf Rangnick)氏の名前も挙がっていたが、同氏は興味を示していないと伝えられている。

 ラングニック氏の代理人を務めるマルク・コジッケ(Marc Kosicke)氏は、ビルト誌に対して、「ラルフは応じられません。ラルフ・ラングニックが最も関心を寄せているのは、バイエルンからのオファーであるとは思えません」「従って、具体的な話し合いを持つことには意味はありません」と語った。(c)AFP