【11月7日 AFP】北朝鮮の核兵器をめぐる交渉がこう着する中、北朝鮮は6日、来月に予定されている米韓合同軍事演習をめぐり、米国を痛烈に批判した。

 米韓両国は昨年、北朝鮮との急速な緊張緩和を受け、空中戦の訓練「ビジラント・エース(Vigilant Ace)」を含む複数の合同軍事演習を中止した。北朝鮮は同演習を、侵攻を想定したものとみなしている。

 米国防総省のデビッド・イーストバーン(David Eastburn)報道官は今週、今年「予定されている合同訓練の中止予定はない」と言明した。

 北朝鮮外務省高官のクォン・ジョングン(Kwon Jong Gun)氏は6日、この発表について、外交プロセスを危険にさらす「対決の宣言」に等しいと指摘。「合同軍事演習の実施により、われわれがすでに講じてきた重要な措置の再考を強いられることになると、われわれは複数回強調してきた」と表明した。

 北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)の報道の中で、クォン氏は「われわれの忍耐は極限に達している」と述べた。

 クォン氏は先月、スウェーデンで行われた非核化をめぐる米朝実務協議に参加した代表団の一人。北朝鮮は同協議で「新たな、創造性に富んだ」解決策を欠いているとして米国を非難し、協議は決裂していた。(c)AFP