【11月9日 CNS】中国・広東省(Guangdong)公安庁は先月31日、1月から展開してきた密輸取り締まりキャンペーンの結果を発表。9月末までに広東省全域で摘発した事件は1万6220件で、石油製品、冷凍製品、たばこ、携帯電話などの密輸品を押収し、総額510億元(約7936億円)に上った。

 公安庁によると、7月から9月までの期間だけでも1億元(約16億円)を超える密輸事件12件、1000万元(約1億5561万円)以上1億元未満の事件7件を摘発した。

 珠江(Pearl River)近くの海上で精製石油製品が密輸された事件では、広州警察や広州税関密輸取締部門が38人を逮捕し、石油約7.5万トンを押収。深セン(Shenzhen)税関密輸取締部門は、国際郵便を使った海外高級ブランド品の密輸グループを摘発し、9人を逮捕した。

 汕頭(Shantou)税関の密輸取締部門も、輸出されたツバメの巣が再び密輸された事件を摘発して11人を逮捕、ツバメの巣は累計20.4トンにおよんだ。そのほか、広州海上警察部門は貨物船「大成15号」で密輸された1000トンの冷凍製品を押収した。

 広東省公安庁は、一般市民の密輸犯罪に対する通報を強化するため、石油製品の密輸に関する通報奨励措置を先月22日から試行。密輸車両や「闇石油ステーション」の通報に高い賞金を設置した。(c)CNS/JCM/AFPBB News