【11月10日 CNS】開業から5周年を迎えた福州航空(Fuzhou Airlines)が先月30日、記念のフライトイベントを実施した。2014年10月30日に福建省(Fujian)の福州長楽国際空港(Fuzhou Changle International Airport)から福州-北京便が離陸して以来、無事故で青空を飛び続けてきた。

 福州航空は福建省福州市で初めて誕生した航空会社。開業してから5年間の飛行時間は計18万時間。飛行中の事故、地上の事故、事故兆候件数などですべてゼロを誇る。

 福州航空は福州長楽国際空港と黒竜江省(Heilongjiang)のハルビン太平国際空港(Harbin Taiping International Airport)に拠点を持ち、30路線を開設。中国国内30都市で運航し、のべ1191万人が利用している。2018年に国際航空運送協会(IATA)に加盟し、2019年に中国民用航空局(CAAC)の補足認証に合格。安全管理レベルは国際基準に達した。

 歴史的に「海のシルクロード」の出発・到着点として栄えてきた福建省。福州航空は福建省をさらに発展させる「空の拠点」となっている。台湾との経済・文化交流を強化するため、台湾でパイロットと客室乗務員を募集。2017年9月に初めての台湾人客室乗務員を迎え、2018年3月には台湾人パイロットを採用した。

 福州航空はさらに初めてとなる国際路線の開設を目指している。福州市は各国と国内の都市を結ぶ地理的優位性があり、華僑文化のルーツの地の一つでもある。福建省関係者によると、福州航空はこうした特性を活用して国内・国外に「クモの巣」式に路線を広げ、福州長楽国際空港を中国東部の大規模ハブ空港にするエンジンになることが期待されている。(c)CNS/JCM/AFPBB News