【11月6日 AFP】ニュージーランドラグビー協会(NZR)は6日、代表の次期指揮官の候補として、W杯(Rugby World Cup 2019)で日本代表を歴史的な8強に導いたジェイミー・ジョセフ(Jamie Joseph)ヘッドコーチ(HC)ら、ニュージーランド出身の指導者26人をリストアップし、外国人監督を候補から外したことを明かした。

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 ニュージーランドは、スティーブ・ハンセン(Steve Hansen)HCがW杯限りで退任したことを受けて、本格的な後任探しに着手しており、クリスマス前の新体制発足を目指している。ジョセフHCはオールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)の指揮官就任を目指すのか、それとも日本で続投するのかの意思を明確にしていない。

 NZRのブラント・インペイ(Brent Impey)会長は、候補にこれだけ厚みを出せたのは「ぜいたく」だと話し、国外出身者を除外したことについては「W杯を見れば、優秀なコーチの多くはニュージーランドの出身だ」「この仕事ができる力量を持った人材だけを集めることができたと信じている。代表監督はスペシャリストの仕事だ」と話した。

 ジョセフHCの他には、以前スーパーラグビー(Super Rugby)のワイカト・チーフス(Waikato Chiefs、ニュージーランド)を率い、現在は国際リーグ「プロ14」のグラスゴー・ウォリアーズ(Glasgow Warriors)を指揮するデイブ・レニー(Dave Rennie)HCが、就任希望を出してみないかという打診を受けたことを明かしている。

 その他には、ウェールズ代表を離れたウォーレン・ガトランド(Warren Gatland)氏も候補に入っているとみられるが、ガトランド氏は2021年にブリティッシュ&アイリッシュライオンズ(British and Irish Lions、英国とアイルランドの選抜チーム)との契約があるため、オールブラックスを率いるのは難しいといわれている。

 またインペイ会長によれば、アイルランドを率いたジョー・シュミット(Joe Schmidt)氏についても、家庭の事情で休養を取る予定のため、候補には入っていないという。(c)AFP