【11月6日 AFP】(写真・図解追加)タイ南部ヤラ(Yala)県で5日夜、民間防衛ボランティアが詰めていた検問所2か所をイスラム武装勢力とみられる集団が襲撃して発砲し、少なくとも15人が死亡、4人が負傷した。軍報道官が6日、明らかにした。タイ南部の武力襲撃としては、過去数年で最悪の犠牲者を出す事件となった。

 軍報道官は、「12人が現場で死亡し、さらに2人が搬送先の病院で死亡した。今朝になって別の1人が死亡した」と述べ、襲撃グループが検問所にあったいずれも複数のM16ライフルとショットガンを奪ったことも明らかにした。

 マレー(Malay)系イスラム教徒が暮らすタイ南部では、タイからの独立を目指す勢力が中央政府と武力闘争を続けており、過去15年間で民間人を中心に7000人以上が死亡している。(c)AFP