【11月8日 Xinhua News】中国内モンゴル自治区博物館が所蔵する貴重な宝飾品「鷹頂金冠飾(タカの飾りが載っている金冠)」は、戦国時代(紀元前475年~紀元前221年)のもので、同自治区オルドス市杭錦旗阿魯柴登から出土した。タカが立つ半球体の部分と冠の部分で構成され、タカのトルコ石の頭と頸部以外はすべて金でできている。半球体には4匹のオオカミが羊に噛みつく場面が描かれ、繋ぎの部分には、横たわるトラの姿が刻まれている。

 冠全体は羊に噛みつくオオカミをタカが見下ろしている作りになっており、北方の草原特有の芸術スタイルを色濃く残している。これまで中国国内で発見された唯一の匈奴の金冠で、当時の匈奴部落の社会階層や社会構成などを知る貴重な実物資料となっている。(c)Xinhua News/AFPBB News