【11月5日 東方新報】中国・浙江省(Zhejiang)で先日開催された第6回世界インターネット大会(World Internet Conference)で、「中国インターネット発展報告書2019」が発表された。報告書によると、2018年の中国デジタル経済の規模は31.3兆元(約485兆円)、前年比20.9%増だった。GDPの34.8%を占め、経済を牽引する新たな動力となった。——デジタル経済は中国をどのように変えたのか。

 まず、デジタル産業は情報通信産業の迅速な発展を推し進めた。情報領域におけるイノベーションチェーン、サプライチェーン、バリューチェーンの整合により、新業態と新ビジネスモデルを生み出した。技術的優位性が産業の優位性に変化し、エレクトロニクス産業、電気通信産業、コンピュータソフトなどを含む情報通信産業を発展させた。第5世代の通信ネットワーク(5G)の開発力は世界の最先端を行く。世界のインターネット企業で時価総額トップ10に入る中国企業は3社あり、その優位性は際立っている。

 次に、産業のデジタル化は中国経済の構造転換と昇級を牽引している。産業のデジタル化とは主として情報技術と伝統産業の融合を指し、情報技術を利用して伝統産業を改造し、伝統産業の新しい発展を推し進め、経済の構造転換と昇級を実現させた。2018年の中国の産業デジタル化の規模は、24兆9000万元(約386兆円)で、デジタル経済全体の約8割を占め、巨大な潜在力を持っている。

 そして、デジタル経済は大量の就業の機会を生み出している。今年の6月時点で、中国のインターネット通販の就業規模はのべ6億3900万人に達する。ネット通販、シェア経済、ネット中継などの新しいビジネスモデルの牽引の下、昨年中国のデジタル経済の領域で作り出された就業機会はのべ1億9100万人で、通年の総就業者数の24.6%を占める。

 中国の経済は、まさに高速成長の段階から質的発展へと転換しつつある。伝統的な労働力集約型製品はシェア減少の問題に直面している。中国の巨大な人口と市場は、デジタル経済を後押しする優位な条件である反面、同時にデジタル経済の発展により、いくつかの伝統産業は構造的な失業リスクを顕在化させる可能性もはらんでいる。(c)東方新報/AFPBB News