【11月5日 AFP】昨シーズンのサッカーフランス杯(French Cup 2018-19)決勝の後、相手チームのサポーターと衝突したパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)のネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が起訴を免れる見通しであることが分かった。情報筋が4日、AFPに明かした。

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 フランス当局は、ネイマールに書面での厳重注意を行い、これ以上の対応はしないことに決めたという。

 仏王者PSGは4月に行われた一戦で、PK戦の末レンヌ(Stade Rennes FC)にまさかの黒星を喫し、タイトルを逃した。問題の場面があったのは試合後の表彰式で、ネイマールが準優勝のメダルを受け取るために階段を上る中、レンヌファンの一人が落胆する同選手を侮辱したとされている。

 ネイマールは立ち止まると、自身の動画を撮影していた男性が持っていたスマートフォンを手で払いのけ、さらには顎を殴打した。

 ネイマールは当時、インスタグラム(Instagram)に「自分がまずいことをしたかって?」「その通りだ。だけど黙っているわけにはいかなかった」と投稿していた。

 ネイマールを暴力行為で告訴していたファンの担当弁護士は、「暴力の正当化だ」「もし選手に手を出したのがファンだったら、裁判にかけられ、禁錮刑を言い渡されていたかもしれない」とし、書面での厳重注意は容認できないと述べた。

 ネイマールはこのときの行為により、3試合の出場停止処分を科されている。(c)AFP