【11月5日 AFP】女子テニスの元世界女王、キム・クライシュテルス(Kim Clijsters、ベルギー)氏が4日、膝のけがを理由に来年1月に予定していた現役復帰を延期せざるを得なくなったと明かした。

【関連記事】元世界1位クライシュテルス氏、2度目の現役復帰へ「あの感覚が恋しい」

 四大大会(グランドスラム)のシングルスで通算4勝を誇る36歳のクライシュテルス氏は9月、来年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2020)前に7年ぶりに現役復帰するという驚きの計画を明かしていた。

 クライシュテルス氏はツイッター(Twitter)に「1月の試合の欠場を決断しなければならなくなった」と投稿した。「今、膝のけがのリハビリと治療を行っている。壁にぶつかっているが、愛する競技に復帰する気持ちに変わりはない」

 ベルギーの日刊紙ヘットニウスブラット(Het Nieuwsblad)の中で、クライシュテルス氏のマネジャーは、同氏が「練習中に間違った動き」をし、靱帯(じんたい)を損傷したと説明した。また、クライシュテルス氏が「6週間から8週間のリハビリ」を行い、強度の高いトレーニングを再開させると補足した。

 クライシュテルス氏は2005年と2009年、2010年に全米オープン(US Open Tennis Championships)を制し、2011年には全豪オープンでも優勝を果たした。

 当時23歳だった2007年には一度引退したが、その後第1子を出産すると、2009年に現役復帰して同年の全米オープンで2度目の優勝を経験。しかし、2012年の同大会後に再び競技から退いていた。

 1999年、15歳でツアーデビューを飾ったクライシュテルス氏は、シングルスで41個のタイトルを獲得している。

 現行のランキング制度が導入された1975年以降、母親として世界1位に立ったのは同氏だけであり、現役を離れている期間が長かったにもかかわらず、ツアーでの優勝回数は通算72勝のセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)、同49勝のヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)に次ぎ現役選手では3番目となっている。(c)AFP