中南米系男性に酸攻撃、ヘイトクライムか 米中西部
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【11月5日 AFP】米中西部ウィスコンシン州のミルウォーキー(Milwaukee)で1日夜、中南米系の男性が顔に酸をかけられる事件があり、人権団体らはヘイトクライム(憎悪犯罪)と非難している。
被害に遭ったのは、南米ペルー生まれの米国人、マフード・ビジャラス(Mahud Villalaz)さん。地元メディアの取材に対し、バス停付近で車を止めようとしたところ駐車スペースをめぐって口論となったと述べた。
激しい言い争いの中で相手がビジャラスさんに対し「この国から出て行け!」と言ったため、ビジャラスさんは自分は米国籍保持者だと答えた。さらにビジャラスさんが、米国民は元は全員移民であり、最も長く住んでいるのは先住民だと言うと、相手は瓶の中に入れて持っていた液体をビジャラスさんに浴びせたという。
ビジャラスさんは地元放送局WISNに対し、「彼の近づき方やこの国から出て行けという言い方から考えて、私はヘイトクライムの被害者だ」と語った。
中南米系移民を支援する同州のNPO「フォワード・ラティーノ(Forward Latino)」のダリル・モリン(Darryl Morin)代表にAFPがヘイトクライムに相当するかどうかと尋ねたところ、同氏は「彼が放った言葉や、瓶に酸を入れて持っていたことなどから、確実にそうだとわれわれは思う」「これは計画的攻撃だ」と答えた。(c)AFP