【11月4日 AFP】米・カナダ両国国境にあるナイアガラの滝(Niagara Falls)の上流で100年以上座礁したままだった鉄製の船が、悪天候の影響により移動したことが分かった。ナイアガラの滝を管理する地元当局が明らかにした。

【特集】一度は行きたい観光名所、ナイアガラの滝

 ナイアガラ・パークス(Niagara Parks)のジム・ヒル(Jim Hill)局長はインターネットに投稿した動画で、「元の位置から約50メートル下流へ移動したと思われる」と説明。また船体は横倒しになったという。

 地元メディアは移動した理由について、10月30日夜に周辺地域を見舞った雨と強風が原因だと報じている。

 ナイアガラの滝の名物でもある船は「アイアン・スカウ(Iron Scow、鉄製の平底運搬船の意)」という異名で知られ、滝口まで約600メートルの所で岩につっかえる形でこれまで座礁していた。

 ナイアガラ・パークスによると、船は1918年8月6日に男性2人を乗せたまま、えい航船から離れてしまい座礁。2人は翌日救出されたという。

 ナイアガラ・パークスのデビッド・アダムス(David Adames)最高経営責任者(CEO)はカナダ公営放送CBCに対し、「今のところ安定しているように見えるが、悪天候が来ればさらに移動するかもしれない」と語った。

 映像は、冒頭が移動した後、2日に撮影された座礁船。そのあとは2018年に撮影された移動前の座礁船。(c)AFP