【11月4日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は3日、カリフォルニア州知事に環境政策に関して批判されたことを受け、同州で続く山火事への連邦政府の援助を控えると警告した。

 カリフォルニア州では2週間にわたる山火事で、4万ヘクタール近くが焼失した。3日にはロサンゼルスから北西約100キロの場所で発生した「マリア火災(Maria Fire)」の消火活動が行われた。

 同州北部で86人が死亡する山火事が発生した昨年同様、トランプ氏はギャビン・ニューソム(Gavin Newsom)知事(民主党)の「ずさんな森林管理」を非難。ツイッター(Twitter)への投稿で、毎年カリフォルニア州で火災が起きるたびに、同知事は連邦政府に助けを求めて同じことを繰り返していると指摘し、「知事、しっかりしてくれ」と非難した。

 これを受けてニューソム知事は、「あなたは気候変動を信じていない。この会話からは外れてもらう」と一蹴した。

 これより前に同知事は米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)のインタビューで、トランプ氏が環境保護を後退させていると批判。「われわれは州史上最も破壊的な火災と戦っている」と述べ、トランプ氏がこれに徹底的に攻撃してくると語った。

 トランプ氏はこれまで、気候変動やカリフォルニア州山火事の一因となっている干ばつが人的活動に起因するとする科学的合意に、公然と質問を投げ掛けてきた。(c)AFP