【11月6日 Xinhua News】中国安徽省(Anhui)合肥市(Hefei)でこのほど、音声認識大手の科大訊飛(アイフライテック、iFLYTEK)が開発者向けイベント「グローバル1024デベロッパーズカンファレンス」を開催した。人工知能(AI)技術による画期的で先進的な「ブラックテクノロジー」を搭載した安全検査装置が華々しく登場し、多くの参加者が体験した。

 セキュリティー担当者は「従来のセキュリティーチェックと異なり、AIによって改良されたX線安全検査機は、人間の目視による画像チェックに頼る必要がない。この検査機が搭載しているスマート識別システムは、検査画像を構造化して特徴を抽出し、AIを使って迅速な画像チェックをサポートする」と説明した。

 この種の安全検査機の認識率は90%に達し、リアルタイムかつピンポイントで、各種の疑わしい液体や可燃物、爆発物、刃物、銃器など29種類50品目の持ち込み規制品を認識できる。

 清華大学(Tsinghua University)中国科学技術政策研究センターが発表した「中国人工知能発展報告2018」によると、2018年6月時点で、中国のAI関連企業数は世界で2番目に多い1011社に上り、またAI関連の特許出願件数が最多の国でもあり、北京はAI関連企業が世界で最も集中した都市となっている。

 同報告書は、中国のAI市場規模が2017年に前年比67%増の237億元(1元=約15円)に達し、うちコンピュータービジョン市場が最大で、34.9%を占めていたことも明らかにした。

 科大訊飛の劉慶峰(Liu Qingfeng)董事長は、AIは従来の産業を「想像を超えた」ものにし、このプロセスが巨大な「ボーナス」を生み出すと指摘した。

 金融や家庭、自動車、医療、教育産業に代表されるような、中国ですでに産業のスマート化率が高い業界や場面において「AI+」の探求と試行が拡大を続けている。また、すでに成熟した応用を拡大させて市場への投入を加速し、人々の生活に融合させている。(c)Xinhua News/AFPBB News