【11月4日 AFP】フランス南部は3日、暴風雨に襲われ、高波や強風が猛威を振るって倒木や停電などの被害が相次いだ。6人が軽傷を負ったほか、女性1人が行方不明となっている。また、停電で14万人に影響が出た。

 暴風雨「アメリ(Amelie)」は非常に強い風と豪雨を仏大西洋岸にもたらし、14県で3日朝から厳戒態勢が敷かれた。突風のため道路や線路で倒木が相次ぎ、電線が切れる被害も多発。救急当局は鳴りやまない緊急通報への対応に追われた。

 最も被害が大きかったのは南西部で、木の枝の落下などで6人が軽傷を負った。これまでのところ死者は確認されていないが、南部ニース(Nice)で土砂崩れが発生し、70代女性の行方が分からなくなっているとの情報がある。

 フランス気象局(Meteo-France)によると、大西洋に面したジロンド(Gironde)県とランド(Landes)県では最大風速約45メートルを記録。南西部の中心都市ボルドー(Bordeaux)でも、風速約34メートルを観測した。

 ランド県では47人が避難所に身を寄せ、カジノ施設の屋根が崩壊する被害も出た。また、フランス国鉄(SNCF)によれば線路上50か所で倒木があり、列車の運休や遅延が相次いだ。(c)AFP