【11月4日 AFP】ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)英首相は3日、同国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)を10月31日までに果たせなかったことを謝罪した。一方、EU懐疑派のブレグジット党(Brexit Party)率いるナイジェル・ファラージ(Nigel Farage)氏は、来月行われる総選挙に出馬しないと表明した。

 ジョンソン氏は離脱延期について、スカイニューズ(Sky News)で「大変残念なことだ」と述べた。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領がジョンソン氏のEU離脱協定案の合意は今後の英米貿易協定を妨げるものだと発言したことについて、ジョンソン氏は「(トランプ)大統領を非難するつもりはないが、この件に関し彼は明らかに誤っている」と批判。「われわれの協定を知る者は誰でも、これが素晴らしいものであることを理解できる…この協定によりわれわれはわが国の関税率表を全く自由に管理できるようになる」と説明した。

 トランプ氏は先月31日、友人であるファラージ氏に「協定のいくつかの項目では―これではできない、貿易できない」と述べていた。

 一方ファラージ氏は3日、12月12日に予定されている総選挙に出馬しないと明らかにした。それでもジョンソン氏に対抗するブレグジット党は英全土で「トーリー(Tories)」(保守党の通称)に戦いを挑むと明言した。(c)AFP