【11月3日 AFP】英スコットランドの最大都市グラスゴーで2日、独立を求める人々による大規模デモが行われた。市中心部のジョージ・スクエア(George Square)で開かれた集会には、メインスピーカーとしてスコットランド民族党(SNP)の党首でもあるニコラ・スタージョン(Nicola Sturgeon)スコットランド行政府首相が登場。大勢の参加者らに、目標は「手の届く距離まで」来ていると呼び掛けた。スタージョン氏が独立派のデモに参加するのは、2014年に行われた英国からの独立の是非を問う住民投票運動以降、初めて。

 スコットランドにとっても正念場となる英総選挙を来月に控え、スタージョン氏は聴衆に向けて「過ちを犯さないで。12月12日の総選挙は、私たちの生涯におけるスコットランドのための最も重要な選挙なのです」と訴え、「来年中に住民投票への道筋をつける」と約束した。

 スタージョン氏はクリスマスまでに、ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)英首相に対し、住民投票の実施権限をスコットランド行政府に付与するスコットランド法第30条の発令を正式に要請するとみられる。

 スコットランドで2014年に実施された住民投票は、英国からの独立反対派が得票率55%で勝利した。だが、2年後に行われた英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)の可否を問う国民投票で、スコットランドではEU残留派が62%で離脱派を上回ったことから、ナショナリストらはスコットランド独立をめぐる2度目の住民投票が必要だと主張している。(c)AFP