■外国出身の戦闘員

 クルド人勢力が運営する収容所には現在、1万2000人以上のIS戦闘員とされる容疑者が拘束されている。

 ハサカのようなあまり堅固ではない収容施設にぎっしり詰め込まれている男たちの出身国はさまざまだ。50か国以上に上るという彼らの出身国は、IS戦闘員を野放しにもさせたくないし、自国にも戻らせたくない。

 英ウェールズ出身のアシール・マタン(Aseel Mathan)容疑者(22)は、AFPに「英国に帰りたい」と話した。マタン容疑者は2014年、バグダディ容疑者の呼び掛けに応じISに加わったが、そうすべきではなかったと後悔している。

 バグダディ容疑者が米軍特殊部隊によるシリア北西部での急襲作戦で死亡したのは、マタン容疑者がAFPの取材を受けた数時間後だった。

 オランダ系エジプト人のバッセム・アブデル・アジム(Bassem Abdel Azim)容疑者(42)は空爆により負傷し、右足を動かせない。5人の子どもがいるというアジム容疑者は「一つだけ願い事がある。妻にもう一度会って、戦争中の国に妻と子どもたちを連れてきてしまったことを謝りたい」「その後なら、絞首刑になってもいい」と語った。

 映像は、ハサカの収容施設で拘束されている容疑者たち。10月28日撮影。(c)AFP/Rouba EL HUSSEINI