【11月3日 AFP】19-20ドイツ・ブンデスリーガ1部は2日、第10節の試合が行われ、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)はフランクフルト(Eintracht Frankfurt)に1-5で敗れた。リーグ戦では10年ぶりの大敗を喫したバイエルンのニコ・コヴァチ(Niko Kovac)監督は、自身の進退問題が浮上していると認めた。

 2009年4月にVfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)に同じスコアで敗れているバイエルンは、首位ボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)との勝ち点差が4に広がった。

 10年前の大敗は、結果として当時チームを指揮していたユルゲン・クリンスマン(Juergen Klinsmann)氏の解任に至ったが、コヴァチ監督も同じ運命をたどる可能性がある。

 2018年6月からバイエルンを率いているコヴァチ監督は、昨季はリーグ優勝と国内カップ戦の2冠を達成している。自身の今後について直感でどう思うかと問われたコヴァチ監督は、不機嫌に「知らない」と答えた。

「私はこのビジネスがどういうふうに働くかを理解している。うぶな人間ではない」と続けたコヴァチ監督は、ウリ・ヘーネス(Uli Hoeness)会長とカール・ハインツ・ルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge)社長が自身の将来について話し合うことは確実だとした。

 9分にCBジェローム・ボアテング(Jerome Boateng)が退場となり10人となったバイエルンに対し、フランクフルトは61分までにフィリップ・コスティッチ(Filip Kostic)、ジブリル・ソウ(Djibril Sow)、ダビド・アブラハム(David Abraham)、マルティン・ヒンテレッガー(Martin Hinteregger)が得点を記録して4-1とリードした。

 バイエルンは前半にロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)が開幕から10試合連続となるゴールを決めて意地を見せた。

 攻撃の手を緩めないフランクフルトのアディ・ヒュッター(Adi Huetter)監督は、残り10分で守備的MFジェルソン・フェルナンデス(Gelson Fernandes)に替えてFWアンドレ・シウバ(Andre Silva)を投入。FW3枚を起用する強気な采配は、85分のゴンサロ・パシエンシア(Goncalo Paciencia)の5点目を生んだ。

 アウェーでバイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)と対戦したボルシアMGは、フランス人FWマルクス・テュラム(Marcus Thuram)の決勝点により2-1で勝利して首位をキープした。

 5日に欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)でインテル(Inter Milan)をホームに迎えるボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)は、ラファエル・ゲレイロ(Raphael Guerreiro)、トルガン・アザール(Thorgan Hazard)、マリオ・ゲッツェ(Mario Goetze)のゴールでボルフスブルクを3-0で退けて2位に浮上。敗れたボルフスブルクは4位から7位に転落した。

 また、RBライプツィヒ(RB Leipzig)はドイツ代表FWティモ・ヴェルナー(Timo Werner)がハットトリックを記録するなどマインツ05(Mainz 05)に8-0で大勝。ドルトムントと1ポイント差の3位につけている。(c)AFP/Ryland JAMES