【11月2日 AFP】マリ東部メナカ(Menaka)の対ニジェール国境に近いマリ軍の駐屯地で1日、武装集団による「テロ攻撃」があり、兵士ら53人が死亡した。同政府が明らかにした。

 マリ政府は「テロ攻撃」と非難。同国のヤヤ・サンガレ(Yaya Sangare)在外自国民・アフリカ統合相はツイッター(Twitter)で、犠牲者の1人は民間人だったことを明らかにする一方、「事態は収拾し、現在は遺体の身元確認を進めている」と述べている。

 この襲撃をめぐる犯行声明はまだ出されていない。

 マリ北部は、2012年の武装蜂起の鎮圧に同国軍が失敗して以来、国際テロ組織「アルカイダ(Al-Qaeda)」系のイスラム過激派組織の支配下に置かれていたが、その後、フランス軍率いる連合軍が過激派に対する軍事介入を開始し、1年後には過激派を撤退に追い込んだ。

 しかし過激派は態勢を立て直して、マリ中部や南部で奇襲攻撃や地雷攻撃を拡大。さらに隣国のブルキナファソやニジェールにおける対立を利用し、同地域にも攻撃範囲を広げている。(c)AFP