【11月2日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)のマッティア・ビノット(Mattia Binotto)代表は1日、2021年以降の新レギュレーションに関して、チームが賛成に回ることを選択した理由を説明した。

 世界モータースポーツ評議会(World Motor Sport Council)は先月31日、年間予算に上限を設けることなどを含めた新しいレギュレーションを承認した。これに対してイタリアの名門フェラーリは、自分たちだけが保持している拒否権を行使して新規則を阻止することはしない方針を明確にした。

 ビノット代表は今週末の第19戦米国GP(United States Grand Prix 2019)を控えた記者会見の席で、フェラーリがF1の興行権主である米リバティメディア(Liberty Media)と国際自動車連盟(FIA)と足並みをそろえ、一致協力していく意向を示した。

 新しいレギュレーションに関しては、目立った反対意見はなくほとんどのチームが容認しているが、ビノット代表は「われわれは賛成に回った。従って一連の新しいレギュレーションには満足だ」「満足でないにしても、これが正しい道であると確信している」と述べる一方で、フェラーリの意見として課題が多く残っているという認識を示した。

 この未来に向けた青写真が、支持の一票を投じるにふさわしい最高のパッケージの「出発点」になると話したビノット代表は、持続可能な未来に向けて発展させ、改善していく点は山ほどあるとして、「この動きを継続していく絶好の機会であると確信している」と語った。

「この競技が環境に優しいものになる必要があることは、われわれ全員が認識している。もっと環境に優しく、エコロジー化を目指したスポーツとして、未来に向けて懸命に努力していく必要がある。そのためには、課題が山積している」「何か避けたい点があるとすれば、その点に関してはロックオンされていると言えるだろう。そこからが出発点だと思う。われわれは今こそ一致団結し、協力していく必要がある」 (c)AFP