【11月6日 CNS】「中国野球産業発展フォーラム」が先月30日、北京で開催され、関係者が一堂に会し、野球界に関する討論を行った。

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 このフォーラムで発表された「2019中国野球人口白書」では、中国における現在の野球人口は4100万人、そのうち積極的に関わっている人は2100万人、野球というスポーツに何らかの形で関わっている人は850万人という統計が明らかにされた。

 白書によれば、野球人口が集中しているのは華東、華北、華南の大都市で、その中でも北京、上海、広州(Guangzhou)が最も集中度が高い3都市だという。

 野球は中国ではマイナースポーツの立ち位置にいるが、最近3~4年で急速に発展してきた。中国野球協会(Chinese Baseball Association)の陳旭(Chen Xu)主席は、フォーラムで「今年の全国青少年野球の試合数は昨年比3倍増となり、中国代表チームは米国のプロリーグの試合に参加した。先日終了したばかりの『BFA(Baseball Federation of Asia)アジア選手権大会』では韓国を2度破り、銅メダルを獲得した。これは2005年の銅メダル獲得以来の最高成績だ」と報告した。

 白書からは、野球は中国ではまだ発展の初期段階だが、野球を盛り上げる刺激策や野球協会、MLB中国野球発展センターなどの組織の推進活動に伴い、野球というスポーツとその関連産業が、その巨大な潜在力をまさに花開かせつつあることが見て取れる。(c)CNS/JCM/AFPBB News