【11月4日 CNS】中国・江西省(Jiangxi)の仙女湖(Xiannv Lake)で先月30日、測量者らが渇水期に入り、姿を現した明代の「万年橋」の測量を行った。万年橋の橋げたは最も高いところで水面から1.64メートルの高さにある。雨の少ない天候が続いたため、仙女湖の水位が下がり、明の嘉靖三十五年(西暦1556年)に建造されたとされる「万年橋」が水面上に浮かび上がったのだ。

 万年橋は1958年に江口(Jiangkou)ダムの建設により、分宜(Fenyi)県城とともに湖底に水没した。橋は全長384メートル、幅7.68メートル、11個のアーチのある大型石造アーチ橋で、江西省で現存する最も古い多孔石造アーチ橋でもある。

 万年橋の基礎は1000枚の岩石を積み上げてつくった10の橋脚からできており、橋脚には荒々しい風格の吸水獣(水を避ける作用があるといわれる)がはめ込まれている。橋面は石灰岩で覆われ、幅広く、平坦にできている。数百年の風雨に耐えてきた万年橋は、今も当時の雄姿をしのばせる。(c)CNS/JCM/AFPBB News