【11月3日 CNS】中国・北京市で先月29日、「2019年都市軌道交通運営発展フォーラム」が開幕。同フォーラムでは、北京地下鉄と北京市軌道交通指揮センターの責任者が、地下鉄に「ホワイトリスト」と快速安全検査ゲートを将来的に設置し、顔認証技術で乗客を分類し、セキュリティーチェックを行い、不信用行為に対する社会的共同制裁を強めていくことを明らかにした。

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 北京市軌道交通指揮センターの戦明輝(Zhan Minghui)主任によると、現時点では人と物を同時にチェックする効率が低く、鉄道を利用して移動する大量の乗客に対応できていないため、今後は乗客の分類基準と人の顔のデータベースを作り、顔識別システムで乗客を分別し、情報を監視員に転送し、状況に応じてさらなるセキュリティーチェックを実施するという。

 同フォーラムは「都市軌道交通が発展する新時代へ向けて」をテーマとし、中国全土から来た軌道交通企業48社と56の交通管理部門の代表約300人が参加。

 北京地下鉄運営会社の謝正光(Xie Zhengguang)董事長によると、2000年から2019年までの間に北京地下鉄が新たに開通した区間は21か所645キロに達し、その前の30年間に比べ12倍、年間旅客輸送量は従前ののべ4億3500万人から38億4800万人まで増加したとのことだ。(c)CNS-新京報/JCM/AFPBB News