【11月2日 Xinhua News】米市場調査会社Canalysがこのほど発表した最新データによると、中国のスマホ市場は2019年第3四半期(7~9月)、前期比でやや改善し、出荷台数は第2四半期の9760万台から9780万台に小幅に増加した。前年同期比では市場規模は縮小しているが、縮小幅は3%に縮まった。中国証券報が伝えた。

 華為(ファーウェイ、Huawei)の出荷台数はサブブランドのHONORを合わせて4150万台に達し、市場シェアは再度史上最高を更新した42%で、前年同期比伸び率は66%にのぼった。2桁増は6四半期連続。好調なファーウェイに対し、OPPO(オッポ)、vivo(ビボ)、小米(シャオミ、Xiaomi)、アップル(Apple)の出荷はさらに減少し、市場シェアは合わせて50%と第2四半期の54%と昨年第3四半期の64%を下回った。

 Canalysのモバイル業務担当副社長を務める彭路平(ニコル・ペン)氏は「ファーウェイは他のメーカーに市場シェアで大きな差をつけている」と指摘した。「ファーウェイの市場シェアは今四半期、2位のvivoを25%上回った。第5世代移動通信システム(5G)ネットワーク建設で通信キャリアと緊密な関係を結んだことや、現地のネットワークと互換性のある5Gチップセットなどのコア部品の支配権を持っていることなどから、ファーウェイの市場での地位は5G時代にいっそう固まるとみられる。これはOPPO、vivo、シャオミに大きな圧力をかけ、これらの企業が市場でブレークスルーを果たすことは非常に困難になる」とした。

 リポートによると、第3四半期、vivoはOPPOを抜いて2位に躍進、シャオミはOPPOを僅差で追い4位につけた。vivo、OPPO、シャオミの出荷台数は前年同期比で大きく減り、vivoは23%減、OPPOは20%減、シャオミは33%減だった。

 アップルは出荷台数を28%減らしたが、5位を維持した。9月中旬に発売にこぎつけた「iPhone 11」が下支えした。新機種はアップルの第3四半期の出荷台数の4割に迫った。(c)Xinhua News/AFPBB News