【11月1日 AFP】ラグビー南アフリカ代表のキャプテンを務めるシヤ・コリシ(Siya Kolisi)は1日、翌日に迫ったW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)の決勝に父親を招待したと明かした。これまで海外に行ったことがなかったコリシの父親は、東京ディズニーランド(Tokyo Disneyland)に直行したという。

 黒人選手として初めて南アフリカのキャプテンに就任したコリシは、ポートエリザベス(Port Elizabeth)郊外のズウィデ(Zwide)という黒人居住区(タウンシップ)で育ち、父親はこれまで一度も母国を離れたことがなかった。

 都内で記者会見に臨んだ28歳のコリシは、「父が来られるように手配できて本当にうれしい。ここにはけさ早くに到着した。海外に来るのは初めてだから、父にとってはいつもと違った経験」とコメント。ムズワンディレ・スティック(Mzwandile Stick)アシスタントコーチは話を遮りながら、「彼はちょうど今ディズニーランドにいるところだよ」と話した。

 決勝の先発メンバーに名を連ね、これが50キャップ目となるコリシだが、代表チームでプレーする自分の姿を父親が生で見るのは、これまでデビュー戦の一度だけだったという。父親だけでなく、親友も招待したという主将は「家族のためにこうしたことができるのは、ラグビーをプレーしていてありがたく思うことの一つ」と語った。

 イングランドと南アフリカによる決勝は、横浜国際総合競技場(International Stadium Yokohama)で2日に行われる。(c)AFP